TOP>2005/01/13(木)
天敵減りハト急増 餌やりダメ
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ハトのフンの粒子を吸い込んで発熱やせきなどの健康被害を訴える人が増えているとして、東京都は12日、今月下旬から公園などでハトに餌をやらないように呼び掛けることを決めた。都は3年前からハトの天敵カラスの駆除を進めており、「カラスの減少に伴ってハトが増加し、健康被害も増えたのではないか」(都環境局)と分析、餌を与えないことでハトの数を減らし、“フン害"を抑えたい考えだ。都内に生息するハトの数は不明だが、都にはハトに関する苦情・相談が年間400―500件寄せられ、最近は健康被害を伴う相談が増えている。カラスの生態を研究している「都市鳥研究会」代表の唐沢孝一さんも、「東京のハトは制御すべき数に達している」と指摘する。都に対する相談例としては、マンション住民が「原因不明の高熱が続く」として病院を転々とした揚げ句、隣室ベランダのハトのフンを吸っていたことが原因と分かったケースがあった。「せきが止まらなくなった」という会社員は、通勤途中の神社境内で毎朝、ハトの群れの中を歩いていたことが原因だった。都立駒込病院感染症科の根岸昌功医師によると、ハトが原因の最も心配な病気はクリプトコッカス病。ハトのフンに含まれるカビの一種が肺に入ることで、頭痛、発熱、記憶障害などを引き起こし、進行すると、肺炎などにかかって死に至る場合もあるという。高齢者や乳幼児、抗がん剤治療中の患者など免疫力の低い人が罹患(りかん)しやすく、根岸医師は「公園や病院で幼児や患者がハトに餌をやることは避けるべき」と指摘する。害鳥駆除業者「シー・アイ・シー」(台東区)には近年、ハト対策の仕事依頼が増えており、同社幹部も「高齢者や子供に健康被害が多いようだ」と語る。都環境局では「ハトは捕食能力が低いので、カラスのように駆除しなくても、餌をやらないだけで自然に減る」とみており、当面、約2000羽が生息する上野公園(台東区)などで来園者に餌やり自粛を呼び掛ける。また、“フン害"知識の啓発にも乗り出す方針だ。
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